ブランディングで「第一想起」を生む言葉と体験の整え方
- MAOT WORKS
- 5月25日
- 読了時間: 3分
更新日:3 日前
ブランドづくりを考えるとき、多くの方がまず「ロゴをつくる」「ウェブサイトを整える」といった「見た目」から着手します。もちろんそれも大切な要素ですが、ブランドの印象を深く、そして長く残すために欠かせないのが、言葉と体験の質です。
特に、「第一想起」――ある場面で真っ先に思い浮かべられるブランドになるためには、記憶に残る言葉と心に響く体験が必要です。本記事では、この2つをどのように整えていくかを解説します。

言葉は、ブランドの「声」として印象をつくる
ブランドらしさは、ただ雰囲気で伝わるものではありません。むしろ、それを「言葉にする」ことができていなければ、お客様にとっては見えにくいままです。
たとえば、
「安心できるサポート体制」
「まるで“隣の席に座ってくれる”ような、やさしいサポート」
同じ内容でも、表現によって伝わり方が大きく変わります。“そのブランドらしさ”が伝わる表現かどうか。そこが第一想起を生む鍵となります。
■ 言葉を整える3つの視点
誰に届けたいかを明確にする|年齢や性別だけでなく、価値観や生活のシーンまでイメージできると、言葉のトーンが自然と定まります。
感情や生活の変化を描く|機能説明ではなく、「どんな気持ちが生まれるか」「どう変わるか」を伝えると、記憶に残りやすくなります。
ブランドらしい語彙をストックしておく|「やさしさ」「静けさ」「凛とした」など、感覚的なキーワードを3〜5個ほど定めると、発信に統一感が生まれます。
■ キャッチコピーより、日々の言葉の積み重ね
ブランドの印象をつくるのは、実は広告よりも「いつも目にする言葉たち」です。SNSの投稿文、プロフィール、問い合わせの返信文…。こうした“日常の言葉”に一貫性があることで、ユーザーの記憶に残る「ブランドの声」が育ちます。
顧客体験は「記憶に残るブランド印象」をつくる
言葉と同じくらい大切なのが、お客様との体験そのものです。実際に利用したときに感じた気持ちこそが、「また頼みたい」「誰かに紹介したい」と思われる理由になります。
たとえば、「対応が早い」「包装がきれい」も大切ですが、「届いた箱を開けたとき、手書きのメッセージがあって嬉しかった」という体験は、もっと深く記憶に残ります。
■ ブランド体験とは、すべての接点に宿るもの
顧客体験は、商品やサービスそのものだけでなく、以下のような接点にも含まれます。
お問い合わせへの返信メール
商品が届いたときの梱包や同封の紙モノ
SNSのコメント対応
店頭でのあいさつや見送りのひとこと
この一つひとつに、ブランドの世界観や価値観がにじんでいると、体験全体が「らしいもの」として残ります。
「らしさ」と「再現性」が、第一想起を育てる
印象に残る体験や言葉には、必ず共通するものがあります。それは、“そのブランドらしさ”が貫かれているということです。
さらに、それを“どんな状況でも再現できる”という点が、信頼につながります。接客や返信文にルールを持っておくだけでも、印象のぶれを防ぐことができます。
小さな会社やお店ほど、「あのお店はいつも気持ちがいい」「何を頼んでも安心」という記憶が積み重なりやすく、それがやがて“第一想起される存在”になっていきます。
第一想起とは「思い出してもらえること」
ブランドは、思い出してもらえたときに、初めて選ばれる可能性が生まれます。機能や価格ではなく、「あの人(お店・会社)に頼みたい」と思い浮かべてもらえること。それこそが、ブランドにとっての最短で、最強の導線です。
そのためには、自分たちらしい言葉と、丁寧に設計された体験が欠かせません。
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